eスポーツと暗号資産(仮想通貨)の関係性は?eスポーツの基礎知識も解説

eスポーツと暗号資産(仮想通貨)の関係性は?eスポーツの基礎知識も解説

eスポーツについてご存じでしょうか。先日、国際オリンピック委員会(IOC)が、2023年6月22日から25日にかけて、シンガポールで第1回オリンピックeスポーツウイークを開催することを決定し、話題となりました。急成長するeスポーツについてご紹介します。

eスポーツとは

エレクトロニック・スポーツの略

そもそもeスポーツとは一体何なのでしょうか。先ずeスポーツという単語ですが、「エレクトロニック・スポーツ」の略です。日本eスポーツ連合という団体があり、そこではゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えると定義しており、サッカーや野球のように身体を動かすことを特に指していないようです。

eスポーツの市場規模

eスポーツの市場規模は拡大傾向にあります。eスポーツの世界市場は、2023年には千数百億円以上と言われています。人々のあらゆる行動を制限した新型コロナウイルス流行もeスポーツにとっては追い風となりました。

eスポーツの賞金

2021年に開催されたeスポーツの大会『The International 10』の優勝賞金は1800万ドル(20億円以上)でした。 なかなか想像がしにくい金額ですが、参考までにサッカーW杯カタール大会の優勝国賞金は4200万ドル(約50億円以上)、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝賞金は300万ドル(約4億円)でした。

プロゲーマー

前述の通り、非常に大きなお金が動く大会もあるため、そこにはプロゲーマーが存在します。必要な要件としては15歳以上で義務教育課程を修了している人が対象です。日本においては、eスポーツ・プロライセンスを取得している方は約300名いらっしゃいます。トップ前線で活躍するゲーマーになると、年間数千万円以上稼ぐことも可能です。日本FP協会が発表した「2021年 小学生『将来なりたい職業』ランキング」によると、プロゲーマーは男子部門で7位にランキングされていました。

eスポーツカフェ

eスポーツに興味はあり、本格的やってみたいけどどうすれば良いのか悩む方もいるのではないでしょうか。操作性にこだわりたい人にとっては、ゲームをスムーズに楽しむためのハイスペックなパソコンが必要です。しかし、普段eスポーツをやらない一般的な家庭でノートパソコン1台しか持っていないという方も多いと思います。そんな方はeスポーツカフェに一度行ってみるのも良いかもしれません。ハイスペックなパソコンが用意されていることが多く、カフェ感覚で気軽に利用可能です。

東京eスポーツフェスタ

ゲーム自体は好きだけどそこまで得意ではないからプレイヤーにはなりたくないという方もいるかもしれません。そんな方は『東京eスポーツフェスタ』などのイベントに参加するのも良いかもしれません。先日第4回目を迎えた東京eスポーツフェスタでは、『パワフルプロ野球』や『パズドラ』、『ぷよぷよ』など馴染みのあるタイトルゲームが行われました。

eスポーツと暗号資産(仮想通貨)の関係性

多くのeスポーツでは、NFT(非代替性トークン)として知られる独自の仮想通貨を使用しています。非代替性とは、「替えが無い」、「唯一の」といった意味です。ブロックチェーンの技術を使用すれば、ゲーム内のアイテムやキャラクターを唯一の存在にできるので、そこに価値が生まれます。eスポーツと仮想通貨、相性の良い2つの業界が一緒になることで大きく成長しようとしています。

仮想通貨でベッティング

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、仮想通貨などを利用してeスポーツで賭けをすることができる特許の申請をしています。近い将来、プレイステーションを使用した仮想通貨を賭けたeスポーツが行われるかもしれません。

どこまで成長するのか

如何でしたでしょうか。子供時代にはゲームは悪とされ、親から制限をかけられていた世代は未だ信じられない現状かもしれません。今や年収数千万円のプレーヤーが存在し、小学生がなりたい職業にプロゲーマーがランキングされる時代です。それでも世界と比較すると日本のeスポーツ市場は遅れていると言われており、今後環境が整えば益々ニュース等で目にする機会は増えるかもしれません。