早速ですが「NFTスポーツ」というのをご存知でしょうか。多くの場合、「NFT関連のスポーツ?」と言う理解で止まってしまうでしょう。
しかし、その現状ではよろしくありません。なぜかというと、現在スポーツの楽しみ方は多種多様でそこにビジネスチャンスも生まれる可能性があるからです。
今回は、NFTについて概要をお伝えし、NFTスポーツの解説を事例も交えてお伝えしていきます。
NFT について
NFTスポーツの解説に入る前に、そもそものNFTについておさらいです。NFTとは、Non-Fungible Tokenの略語で、代替不可能なトークンと言う意味です。
もう少し分かりやすくすると、「デジタルデータを唯一無二の存在」にすることが出来る技術です。NFTには、データの偽造や改ざんが難しいブロックチェーンの技術が使われています。
ブロックチェーンの技術を利用して、元来価値を与えることができなかったデータに固有の価値を付与することが出来るのです。
NFT アート
このNFTの技術を利用したものの一つに「NFTアート」があります。NFTアートとは、その名の通りでNFTの活用により唯一無二の価値をもったデジタルアートのことを指します。
デジタルアートとは「PCなどのデジタルデバイスを利用して作成されたアート」のことで、絵画はもちろん、イラストや動画、ゲーム、音楽などとジャンルも幅広く展開されています。
NFT以前は、作成したものが「自分のものである」と証明することが困難なために、販売などには適していませんでしたが、NFTがその根本を覆したのです。
NFTスポーツ
NFTスポーツもNFTアートと同様に、「唯一性」を持った選手データを取引できる仕組みです。
例えば、分かりやすいところで言うと「トレーディングカード」です。よく小学生がプロ野球選手のカードを交換してたりしますが、そのイメージです。このトレーディングカードに関してもいくらでも複製できることが問題でしたが、NFTによって唯一性を与えられ、売買が可能になりました。
3つのNFTスポーツ 事例
NFTスポーツには、先に挙げたトレーディングカード以外にも様々な事例があります。今回は、3つをご紹介します。
事例①:メッシ
1つ目の事例は、世界的なサッカー選手「リオネル・メッシ」です。「Ethernity Chain」というNFTプラットフォームでは、2021年8月20日よりアルゼンチン代表のリオネル・メッシ氏のNFTコンテンツ販売が開始されました。
大人気マーベルシリーズやディズニーで活躍したアーティスト・Bosslogic氏がデザインを手がけたコレクションは「The Messiverse(メッシバース)」と呼ばれています。メッシ氏のほかに、サッカー界のレジェンドであるペレ氏のコンテンツも販売されています。
事例②:埼玉西武ライオンズ
2つ目の事例はプロ野球球団の埼玉西武ライオンズの事例です。埼玉西武ライオンズでは、2021年9月7日よりNFTコンテンツの販売が開始されました。「LIONS COLLECTION(ライオンズコレクション)」といい、NFTコンテンツの販売は日本プロ野球界初の取り組みです。
販売されるコンテンツは、「栗山巧外野手の通算2,000本安打達成記念のパネル」など計4種類です。すべて選手のサイン入りで、最低でも20万円からの落札と非常に価値のあるコンテンツとなっています。
事例③:Jリーグオフィシャルライセンスゲーム
最後の事例は、Jリーグのオフィシャルライセンスゲームです。このゲームではJ1・J2リーグ所属の全42クラブ800名以上の選手が実名実写で登場します。
ユーザーはクラブのオーナー兼監督となり、自分自身のクラブチームを作成してリーグ優勝を目指します。ゲーム内で育成した選手カードはNFT化され、売買が可能です。高い希少性のある選手は高額な取引額が付くという仕組みです。
最後に
いかがでしたでしょうか?スポーツの楽しみ方も多種多様に変化していっています。この機会にぜひNFTスポーツを初めてみてはいかがでしょうか。