ビットコイン 今後を予測していく上で無視することができない、ビットコイン先物取引シェアトップの「CME」という会社を皆さんはご存知でしょうか。今回はそんな「CME」について調べてみました。
CMEとは
CMEとはシカゴ・マーカンタイル取引所(Chicago Mercantile Exchangeの略)のことです。アメリカ合衆国シカゴにあるデリバティブ取引所で、金融商品もコモディティも扱う総合取引所です。mercantile exchange は商品取引という意味がありますが、シカゴ商品取引所(CBOT)との区別の必要性などから「CME」というような訳語となっているそうで、シカゴ商業取引所とも呼ばれています。
取り扱っている商品
シカゴ・マーカンタイル取引所はCMEグループに属しており、CMEグループ内の取引所では、株価指数(CME Globex)外国為替(CME Globex)暗号通貨(CME Globex)天候(CME Globex)エネルギー(NYMEX)電力(NYMEX)金属(COMEX)農産物・畜産物(CBOT)不動産(CBOT)金利(CBOT)の先物取引やオプション取引を扱っています。括弧の中が取引所名になります。
取引時間について
シカゴ・マーカンタイル取引所の取引時間は、一部例外もありますが、東部標準時間の日曜日〜金曜日の18:00~翌日17:00が基本となっており、毎日1時間の中断があります。中断時間はニューヨーク証券取引所やNASDAQの取引時間の最中で、金曜日の取引終了時刻17:00はニューヨーク証券取引所およびNASDAQの取引終了時刻20:00より早く設定されています。日本標準時間では、夏は月曜日7:00~土曜日6:00、冬は月曜日8:00~土曜日7:00となっており、祝日は取引時間が短くなります。
バイナンスを抜いた!とはどういうことなのか?
ここ2年間はバイナンス(Binance)が先物取引所の最大手をキープしていましたが、2023年11月9日、約2年ぶりにバイナンスに代わり、シカゴ・マーカンタイル取引所がビットコイン(BTC)先物取引所の最大手となりました。シカゴ・マーカンタイル取引所は、先物取引所及び永久先物取引所の中でトップになり、建玉は約40億7000万ドル、過去24時間で約4%増加し、市場シェアは24.7%に達しました。一方のバイナンス建玉は38億ドルで、同期間中に7.8%減少したとのことです。
その影響は?
このランキング変更により、価格が乱高下する中で暗号資産(仮想通貨)市場が大規模なレバレッジの洗い出しに耐え、ビットコインの建玉総額が120億ドルから20億ドル減少したことで発生したと言われており、この下落によりシカゴ・マーカンタイル取引所の市場参加者よりもバイナンスのトレーダーに大きな影響を与えたと言われています。
まとめ
世界中が注目し続けているビットコインの行く末、今回のことで伝統的な大手金融機関のみが利用する場であるシカゴ・マーカンタイル取引所で顧客層からの暗号資産への関心がいかに高いか伺えます。今後の展開にも、しっかりと注目していきたいところです。