2022年は仮想通貨の暴落で幕を開けました。その後の動向を皆さんは把握しておられるでしょうか。ビットコインで「大損」する人が続出中・・・! 仮想通貨「リーマン級暴落」がやってくる、プロが教える「わが身を守るテク」!最近では、このようなネガティブな記事ばかりで、なかなか回復の兆しが見えないのが現状です。そこで今回は、7月最新版となる仮想通貨の現状と暴落の理由、そして今後の展望を解説していきます。
仮想通貨 暴落の概要
『ビットコイン「1万ドル割れ」も想定、弱気見通しが拡大』など、最近は仮想通貨に関する暴落のニュースが後を絶ちません。というのも、この2022年は始まってすぐに下降トレンドに入りました。2021年末、1BTCが600万円近くだったのに対して、年明け早々に1BTCが400万円代まで急降下しました。そこから現在までも下落を続け、6月には1BTCが300万円を割り込むところまできました。ビットコインに限らず、その他の仮想通貨も軒並み下落を見せ、市場全体にネガティブな雰囲気が漂っています。
仮想通貨 暴落の理由
では、なぜこのような仮想通貨の暴落が起こってしまったのでしょうか。仮想通貨が下落する要因は多々ありますが、2022年に入って起きた今回の暴落の原因は、米国の金融引き締め政策が大きなきっかけを作り出したと言っても過言ではないでしょう。
これまで、金融緩和政策を取っていたところから一転して金融引き締めへと移り、その影響が仮想通貨の市場に大きく影響しています。市場に大量に出回っていた資金を回収・引き上げられることによって、株式などのリスク資産はもちろん、仮想通貨も連動する形で下落していきました。もちろん、この金融引き締め政策に至るまでには、コロナ禍や戦争など様々な要因が絡み合っています。しかし、米国というたった1つの大国の金融政策が仮想通貨市場に多大なダメージを与えたことに変わりはないでしょう。
暗号資産 今後の見通し
暴落を続け、未だ回復の兆しも見えない暗号資産に今後の未来はないのでしょうか。結論から申し上げると、長い目で見ればむしろ暗号資産の期待値は非常に高いと言えます。それはなぜなのか、解説していきます。
【期待理由①】ボラティリティが大きいため
1つ目の期待理由は、単純に「ボラティリティが大きいため」です。要は、値動きの幅が大きいということです。株などと比べても値動きは非常に激しく、確かに現在は暴落した状態ですが何かの拍子に急騰する可能性をも秘めています。リスク資産において、価格の上下は当たり前です。その値動きが激しいかどうかの違いだけで、暗号資産も回復を見せる可能性は十分にあると考えられます。
【期待理由②】エルサルバドルでの法定通貨化
実は2021年6月9日に、エルサルバドルでビットコインが法定通貨となったのを皆さんはご存知でしょうか。エルサルバドルは、メキシコの南側、中央アメリカに属する国で、大統領がビットコイン法定通貨化の法案を提出し、議会で可決されました。
暗号資産の法定通貨化は、歴史上初めてのことで大きな話題となりました。こうした動きが、今後各国で見られる可能性もあります。さらに、現状では店舗単位で暗号資産は決済手段として使われるケースが増えてきています。日本でも大手家電量販店などでは、対応している店舗もあります。このように普段私たちが現金を使うように、暗号資産を決済手段の1つとなることも予測されます。
【期待理由③】世界的に企業参入の増加傾向
最後の期待理由は「世界的に暗号資産への企業参入が増加しているため」です。先ほど述べた通り、お店で暗号資産が使えるよう動いているのもその1つです。海外だとスターバックスコーヒーや31アイスクリームなどが対応しています。また、メタバースといった仮想空間内での商品・サービスの提供などに積極的に参入する企業も増えています。現実世界での商売が仮想空間でも可能となり、さらに今後の発展が期待できます。
仮想通貨 種類について
冒頭で、ビットコイン以外にも軒並み下落トレンドに入っていると申し上げました。では、ビットコイン以外にはどのような仮想通貨があるのか、どれほどの種類があるのか解説しておきます。
ビットコイン
仮想通貨は、大きく2つに分類できます。1つが「ビットコイン」、もう1つが「アルトコイン」です。アルトコインは「ビットコイン以外の仮想通貨」の全てを総称したものです。ビットコインは最初に作られた仮想通貨で、ビットコインのシステムを基に他の仮想通貨は作られてきました。全世界共通の通貨というのが画期的で、現在では知名度も高く比較的安定しているので仮想通貨初心者にはおすすめです。
アルトコイン
先述した通りでアルトコインは「ビットコイン以外の仮想通貨全ての総称」です。全体で既に1万種類を超える仮想通貨が生み出されており、ビットコインを除いた約1万種類がアルトコインとなります。一例を挙げておきましょう。
- イーサリアム
- リップル
- ライトコイン
- エンジンコイン
- シンボル
- ネム
- オーエムジー
キリがないので、本記事ではこの辺りに留めておきますね。
草コイン
最後にご紹介するのが「草コイン」です。草コインとは、アルトコインの中のある特定の水準のものです。そのため「草コイン=アルトコイン」の認識で相違ありません。ある水準とは、「知名度が低く、時価総額も低い」というものです。全ての水準が低いため、今後急騰した際に大きなリターンを得られることから注目されています。こちらも一例を挙げておきましょう。
- チェーンリンク
- モナコイン
- トロン
- ベーシックアテンショントークン
- ステラルーメン
こちらもこの程度に留めておきます。みなさんも是非、自分一押しの草コインを探してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。確かに現在は下落トレンドから抜け出せない暗号資産ですが、長期で見れば期待できる部分もあることがお分かりいただけましたでしょうか。もちろん、様々な見解があると思います。ですが、株と同様にリスク資産は長期戦です。本記事が、長期での戦略を考えるきっかけになれたら幸いです。